一番簡単で、一番大切な「話を聞く」こと

いじめによる自殺、自殺未遂ということが、今でもちらほらニュースで聞こえてきます。

昨年、かなり問題になりましたが、その後、教育の現場では大きな変化があるのかどうか、私は詳しいことは知りません。

ただ、子供たちは、子供の世界から、SOSを発して、叫び声をあげていることは、間違いないことだと感じます。


これは「2ちゃんねる」のまとめではありますが、興味深いものがありました。

いじめ自殺って親に責任は無いの?

スレッドをまとめたものですが、いじめ問題に関して、かなりよくまとめられている感じがします。
色々問題視される掲示板ですが、中には、こんな有意義なものもあるのですね。

12 名無しさんの主張 :2006/10/19(木) 16:49:03
俺は中学の時、激しい虐めにあって、そのうち学校に行こうとすると嘔吐するようになり学校にいけなくなって、虐められている事が親にバレた。
その時俺は親から責められた。
「アンタが元気出さないから悪いのよ」「なさけない」「いい加減にしなさい」
俺はどうにか保健室登校をするようになったが、エアガンの的にされ、学校から逃げ出した。
そのまま家に帰らず夜の街をぶらついていたら、パトカーに補導された。
親が迎えに来て家に帰った。
父親から「恥さらし」「本当はぶん殴りたいんだぞ」と鬼の形相で言われた。

こういうのを見ると、辛いですね。
学校に行かないこと=絶対悪 みたいな公式が親の頭の中にあって、子供がどんな事情を持っていようが「学校へ行かないなんて恥さらしだ」と言う親は、私のまわりにも少なからずいますね。


別に学校に行きたくなければ、行かなくてもいいのです。
そういう形の人生が、あなたには待っています。

それが私の考えです。


明橋大二先生の「10代からの子育てハッピーアドバイス」には、そういったいじめ問題や不登校について詳しく書かれてあって、その中に『「どうせ親に話してもムダだから」と言う子が多いのは、なぜでしょうか」という質問に答える章があります。

結論から言えば、「子供の話を真剣に聞けていない」ことです。
肝心な時に、親に拒否されたり、無視されたりすると、子供は「親に何を言ってもしかたがない」と思ってしまいます。

いったん、親に対する信用を失うと、もう子供は親をあてにせず、本当に困った時にも、親に相談しなくなる、と明橋先生は指摘しているのです。

実は、そういう親に相談できない、親に心配かけたくない、という真面目な子供ほど、自殺する恐れがあるというのも、うなずける気もします。


話を2ちゃんねるに戻しますが、一つ大変興味深いものがあって、

1021 学名ナナシ :2007年09月11日 10:06
将来もし親になったら
・もしあなたがいじめられたら全力であなたを守りたいと思ってること
・一人の力でどうにもならないと思っても、休学や転校っていう手段があること
・楽しく学校生活を送ってくれるのがもちろん一番嬉しいけど、
自殺を考えるほど追い詰められるぐらいなら学校に行かなくてもいいってこと
・親に言いたくないこともだんだん増えてきて当たり前だけど、
もし言ってくれたら絶対に真剣に聞こうとするって約束すること
これぐらいは態度でも言葉でも伝えたいな…
入学祝いと一緒に渡す手紙の中にこういう内容も書いたりして、
普段は忘れててもいいからいざとなった時思い出して欲しい。

この意見は、極めて重要だと思いますね。


親はいつでも、子供の悩みに真剣に対応してくれる。
「今、忙しいから後でね」なんて、決して言わない。
どんな話でも真剣に聞いてくる。

そこから始めてみませんか。


もっとも、だからといって「おい、何か話を聞かせてくれ」と、子供に持ちかけるのも変ですよ。
それも感心しないことだと、「ハッピーアドバイス」の何巻かにありましたけどね。