キレない子供にするには

先日のNHK「クローズアップ現代」では、キレる大人が急増している問題について放送されていました。

「電車で携帯電話の使用を注意したところ無視され殴る」という例は、私も見たことがあるので、怖くなってきますね。
そういうことがあってか、「注意する」ということができなくなってきているように思います。


ストレス社会なんですね。
ストレスが、人の心をどんどん蝕んでいるかと思うと、この世の中どうなってしまうのだろうかと不安にもなります。

キレている大人を見て、「ああはなりなくないな」と子供が冷静に見てくれればいいのですが、小さい子供になると、そうもいきません。



明橋大二先生の「子育てハッピーアドバイス3」には、「キレない子に育てるには、忍耐力をつければいいのでしょうか」という質問に答える章があります。

結論から言うと、それは「間違い」

明橋先生によると

「私たちの心の中には、怒りやねたみ、悲しみなどのマイナスの感情があります。それを、いっさい出してはいけない、と抑え込んでしまうと、どこかで爆発するか、逆に、体の内部に広がって、さまざまな心身症の原因になってしまいます。」

ということだそうで、つまりこれが「ストレス」のことなんでしょう。

では、どうすればいいかというと、「無害な形で吐き出す」ことが大切なのだと。

具体的には、本を読んでもらいたいのですが、親のできることは、「子どもの感情を酌んでやって、それを否定せず、言葉にして返すことです」


よく考えてみれば、大人の世界でも、「自分の感情を酌んでくれて、否定されず、言葉にして返してくれる人」なんて、そういません。

だからストレスが溜まり、簡単にキレてしまう人が増えているのでしょうか?
そういった人間関係を築くことも、キレない大人を出さないためにも、大切なことなのでしょう。


ともかく、大人が、子供にとっての「悪い例」にはなりたくないですね。