童話の教訓様々
大人の考えで童話を読むと、おかしなところが沢山出てきます。
絵本を読み聞かせるだけでは終わりませんから、何か教訓を一言付け加えて、親の役目を果たしているというもの。
でも、子供に話す教訓の内容は、昔ながら変わらないものですよね。
時には「こんな教訓でいいのかな?」と思ったりもします。
興味深い本を見つけました。
空気が読めない醜いアヒルの子〜『王様は裸だと言った子供はその後どうなったか』
童話や昔話の読み直し。こういった本は、いままで何度か目にしましたが、これも面白そうですね。
自分には才能があるのに理解されない、と思い込んでしまっているニート。職場を転々として先々で疎ましがられる、空気が読めない鈍感王。そんなアヒルの子が、仲間の白鳥に出会い、もともと何ら特別ではない自分に折り合いをつける「気づき」の物語。著者のリードに従えば、苦労し人生勉強をすることで、自己に寛容となると同時に、自らが拒絶していた周りに溶け込むことができましたよ、というオチになる。
最初から「醜い」と設定されているところが、何とも嫌な感じがしましたね。
なるほど、現代に当てはめて読み直せば、そういう見方もありますか。
かといって、醜いアヒルの子の絵本を読みながら、そんな話を子供に聞かせる訳にもいきませんしね。
どんなに自分に欠点があって、理解されないことがあっても、必ずどこかに自分が輝ける場所がある、ってところでしょうか。
子供が大人になる、ということは、その輝く場所を見つける、ということなのでしょうね。
こう書いている自分が、果たして今、本当に輝いている場所にいるかどうか、問い直してみる……。