環境を整える前に親の努力

「頭の良い子が育つ家」というのが、最近あるようです。

頭のよい子が育つ! 「究極の1LDK」の仕掛けとは
そのためには「自分の意見を言えて、きちんと人に伝えられる、また人の意見をきちんと聞く力が必要。それを培うのは普段の生活での家族との濃密なコミュニケーションなんです」。行き着いたのが「サザエさん」や映画「ALWAYS三丁目の夕日」に出てくるようなだんらんのある「あたたかい」家だった。

子供を育てる上で、親子のコミュニケーションは非常に大切です。
なるほど、その濃密なコミュニケーションができる環境を提供しようという試みですね。

まあ、それで「頭がよい子」になるかどうかは、何とも言えませんが。


私が子供の立場なら、住んでいる環境からして「お前は頭がいい子になれよ」と期待をかけられていて、なんだか住みにくい家のように感じると思いますけどね。

コミュニケーションが取りやすい環境も大切ですが、一番大事なことは「親の努力」ですよね。

子どもを大人の力で変えようという思いは捨てて、肩の力を抜こう
子どもへの、指示、命令、干渉はやめよう
子どもから、話をしてきたときは、忙しくてもしっかり聞こう
本当に心配なことは、きちんと向き合って、しっかり注意しよう
(10代の子どもに接する10か条より「10代からの子育てハッピーアドバイス明橋大二)」)

いくら家にホワイトボードがあっても、子どもが何か相談しにきた時に「今、ちょっと忙しいから後でね」と言っていては、その意味も半減。

何でも親に言える関係、というのは、親が普段から子供の話を聞き、子供なりの努力を認め、信頼関係を築いておくことが大切だと明橋先生は指摘しています。

だから大変なんです、子育ては。

「もう家はあるから」という人もがっかりする必要はない。四十万社長は、子供部屋を孤立させない▽本棚に親子の本を一緒に入れるなど、子供と家族の記憶に残る空間を演出▽黒板を置くなど、『書く』コミュニケーションを実現▽お母さんのスペースをぜいたくに▽おやじの背中を見せる−などの工夫で、「頭のよい子が育つ家」に変身させられるという。

と、既に家がある人も、そのような努力で十分であることが記事に付け加えられているのがミソですね。