子供の飛び跳ねる音で裁判

マンション上階に住む幼児の足音は騒音、36万支払い命令
 マンションの上の階に住む幼児の騒ぐ音がうるさく、精神的苦痛を受けたとして、東京都内の男性が、幼児の父親に240万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が3日、東京地裁であった。
 中村也寸志裁判官は「幼児の騒ぐ音は我慢できる限度を超えていた」として、36万円の支払いを命じた。

なんでも、マンションの2階で幼児が室内を走り回ったり跳びはねたりする音に、1階の住人が悩まされるようになったそうで。抗議をしたところ、「文句があるなら建物に言ってくれ」と乱暴に対応したのだとか。

子供が騒ぐのって、どうしようもないことがあるのですよね。
親が注意したって、やめない時だってあるし。
この裁判官は「夜間や深夜には騒音が階下に及ばないように、長男をしかるなど住まい方を工夫し、誠意ある対応を行うのが当然」と述べたそうで(MSNニュース
それは分かっていることでも、なんだか法廷で言われるのも……。


ただ、「深夜に及んだ」「注意しても逆ギレ」となると、確かに下の階にいる人間としては、我慢も限度を越えるでしょうね。


最近のマンションならいざしらず、昔の木造アパートなどは、それはもう悲惨でした。
声さえ聞こえる。
こういった裁判で勝てるとなると、よほど多くの裁判が引き起こされたに違いありません。


ただ、子育て家庭を見守る雰囲気もあったことには違いありません。
「幼い子供だから、仕方がないね」という、ちょっとしたあきらめも、周囲にはありました。

ただ、さすがに夜9時には寝ていたでしょうけど。


それと、音に関する問題は、人によって違いますから難しいところがあります。
それについて、こんなブログもありました。

音(騒音)は、人によって許容限度に大きく差がある。同じ音でも、「我慢できない人」もいれば「全く気にならない人」もいる。管理会社としても「我慢しろ」とも「静かにしろ」とも簡単には言えない。中には異常に神経質な人もいて、明らかに当然の許容誤差の範疇なのに「訴えてやる!」と騒いでいた入居者もいた。

確かに、電車内で泣き叫ぶ子供について、「うるさい」と思う人もいれば、全然気にしない人だっています。
(子育てを経験した方は、結構大目に見てくださる方が多いですね。やはり独身の方には理解できないところもあるようですね。「だまらせろよ、子ども」という感じで)


思い出すのは、親が夜遅くまで働いている為に、深夜営業の無認可幼稚園なども問題になることがありますね。
それがマンションの一室を使っていたりして、周辺住民とトラブルが絶えない、ということも。


子育てに関係した、周辺とのトラブル。
未来を担う子供を育てる為にも、何とか穏便に、事は進めたいものですが。