何気ない一言が、いじめのきっかけに

昨日のNHK「クローズアップ現代」では、携帯メールによる陰湿ないじめが取り上げられていました。

もともとコミュニケーション能力が十分とはいえない子どもたちに、「携帯電話」という万能ツールを与えることそのものに問題があるのでしょう。
そうは言っても、「携帯を無くせ」となると極論ですので、今後、教育の現場で積極的に取り上げていかねばならない大きな問題だと思います。

それまで仲よくしていた友達同士が、たった一回のメールの交換で、次の日からは「絶交」し、いじめの対象になったりするんです。

生徒たちは「言葉」に無頓着で、言葉の持つ重みを理解しないままに使っています。目の前の相手としゃべっているような軽い気持ちで「きつい一言」を送信しちゃうと、その時の相手の心理状態によっては、まったく違う意味を持つ言葉になって攻撃してしまうんです。
携帯メールいじめ 中学校教員から聞いた実話

きっかけは、意外にも「たったの一言」だったりします。

でも、これは子どもに限ったことではない、大人の社会でも、ちょっとしたことがきっかけで、無視、迫害、誹謗中傷、はては傷害や殺人にまで及ぶことだってあります。

番組で問題になっていた「誹謗中傷」についても、そもそも大人の社会でも目にしない日なない程、世の中にあふれています。
テレビを見ていても、コメンテーターが「批判」ではない「誹謗や悪口」を言うことも多い。
ネット社会なら、なおさらです。

子どもを健全に育てたいと思っても、社会そのものが誹謗中傷のいじめにあふれていては、このままでは日本は将来、相当な「社会」になってしまいそうで、怖いです。


子ども一人一人の個性を大切にし、お互い思いやりの心もって接することができれば……私に言わせれば、いい成績や高い学歴などいりません。
人として、相手を思いやる心を持った子どもに育ってくれればいい……。


深く考えさせられる番組でした。